Bastide
私の家から徒歩 5 分ほどの Melrose Place にあるフランス料理のレストラン。Melrose Place といえば TV 番組で一躍有名になった場所。Melrose から枝分かれするようにしてひっそりと存在する全長 400m ほどのこの道は、日曜にはこじんまりとした Farmer’s Market が行われ、地元の人たちで賑わう。
Bastide というこのレストラン、外観からはすぐにレストランとは判断できない。歩道とを隔てるクリーム色の高い塀と門。その門の両端に乳白色のビーズで B のマークが模られているだけで、それ以外に看板らしきものは見当たらない。門が閉まっていると中の様子はまったく見ない。レストランの門が開くのは午後 6 時。7 時頃からがピークで、当日予約はよほどラッキーでない限り無理とのこと。当日予約が必要なら、開店早々なら数席空きがあるかもしれない。
Bastide のメニューはすべてコース料理で、アラカルトはない。コースは 3 種類あり、トラディショナルフレンチコース、季節の素材をテーマにしたコース (私が行ったこの日は Figs のコースが用意されていた)、そして Bastide スペシャルコース。確かお値段はそれぞれ $80, $100, $120 だったと記憶している。ワインなどをいただくと、一人だいたい $150 はみておきたい。
私たちは初めてということもあり、トラディショナルコースにチャレンジ。アペタイザー、メインとそれぞれ 2 種から選択できるようになっている。私は、アペタイザーにフィッシュスープ (ブイヤベースのようなもの)、メインにはラム肉を注文した。エビアンウォーターと食前のカクテルをいただきながらお料理を待つ。開店早々というのに、店内のテーブルはほぼ埋まりつつあった。デコアはきわめてシンプル。店内は全体的に乳白色で統一され、間接照明でロマンティックな雰囲気たっぷりだ。
まずはオードブルが出された。この日は、ホタテの上にキャビアがあしらわれた上品な一品だった。お皿が下げられるとちょうどよい間をあけて、スープが運ばれてきた。このフィッシュスープはフランスのアルルでいただいたフィッシュスープよりも格段においしかった。そして、メインのお肉。焼き具合もちょうどよい。
せっかくなので、ソムリエにそれぞれの料理に合うワインをお願いした。
1. Mumm de Cramant Grand Cru Champagne (これは食前酒のシャンパン)
2. Jurancon Sec 2000 Cuvee Marie (フィッシュスープと一緒に)
3. 99 Hermitage Guigal (一押しのワイン、ラム肉にもぴったり)
4. La Fleur de Board; Lalande de Pomerol (チーズコースと一緒に)
5. 1995 Bouscasse Madiban (デザートワイン)
ワインは苦手という人はこんなに呑むとくらくらするでしょうからご注意。私は大のワイン好きで、うーーーん、よい気分になりました。気の合う人との会話を楽しみながら、おいしい料理とワインをゆっくりといただく。こんな贅沢は何度経験しても飽き足らない。
メインが下げられると、今度はチーズコースがきて、そのあとにデーザートなので、ゆっくりと味わって腹八分ぐらいの気持ちでメインまでは済ませたい。私は、チーズは嫌いではないが、バターのようなクリーム臭いブルーチーズ系がどうも苦手で仕方ない。ただ、Bastide で出されたブルーチーズに挑戦してみたところ、カビ臭さはあるものの、バターのようなクリーム臭さがなく、何ともまろやかで味わいの深いお味だった。チーズ嫌いの方でも、是非ここのチーズコースは試していただきたい。
このレストランには有名人もかなり訪れるようだ。私の大好きなキアヌも最近サンドラ・ブロックと訪れたらしい。
(お勧め度:★★★★★)
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